コラム
ご遺体搬送という仕事
仕事内容について
ご遺体搬送の仕事は、単にご遺体を車でお連れするだけの仕事ではありません。この業務は故人様の最後の旅路をサポートする、大変重要な役割を担っています。ご遺族が悲しみの中で過ごす時間において、ご遺体を丁寧かつ安全にお連れする事が求められます。
まず、ご遺体搬送は、病院や自宅から葬儀場、火葬場、または霊安室などの場所へ故人様をお連れする業務です。一般的には霊柩車や専用の搬送車を使い、ご遺体を慎重に搬送しますが、ご遺体搬送は単なる運転業務に留まりません。
ご遺族とのコミュニケーションも重要な仕事の一つです。ご遺族にとってご遺体は大切な存在であり、その搬送は非常にセンシティブな時間です。搬送スタッフは、ご遺族が安心できるような配慮を欠かさず、適切な言葉遣いや礼儀を守りながら対応します。また、搬送前にはご遺体の確認や搬送後の処置を行い、細かい注意を払う必要があります。
さらに、搬送先の状況に合わせて搬送のスケジュールや方法を調整することも求められます。交通状況や天候の変化、あるいは搬送先の都合により、予定が変更される場合もあり、柔軟な対応力が必要です。
資格は必要?
ご遺体搬送に従事するために特別な資格は必要ありませんが、自動車免許は必須です。具体的には、一般的な普通自動車免許で搬送業務は可能です。しかし、法律により、ご遺族以外がご遺体を搬送する場合は、貨物輸送車両としての認可が必要です。この認可を取得することで、正式にご遺体搬送を行うことができるのです。
また、ご遺族との対応や礼儀を重んじる仕事であるため、業務にあたっては礼儀作法やマナーをしっかりと身につける必要があります。具体的には、言葉遣い、身だしなみ、そして遺族に寄り添う態度が重要視されます。搬送中の振る舞いや言動が、遺族の心に深く影響するため、しっかりとしたマナー研修や礼儀作法を学ぶことが望まれます。
女性でもできる仕事?
一見すると体力が必要な仕事というイメージが強いかもしれませんが、実際には女性も多く活躍している職場です。特に近年、女性の視点やきめ細やかな配慮が求められる場面も増えており、遺族に寄り添う姿勢が評価されています。
ご遺体搬送には繊細な配慮が必要な場面が多く、ご遺族に安心感を与えるためのコミュニケーションスキルや丁寧な対応が求められます。こうした要素は、女性ならではの細やかな感受性が役立つ場面も少なくありません。
体力面で不安がある方でも、チームでの業務分担や専門的な機器の使用により、無理なく仕事をこなすことができます。そのため、女性でも十分に働ける環境が整っています。
1日の業務スケジュールについて
『日勤』朝8:00出勤
『宿直』2パターン朝9:00出勤。退勤翌朝6:00。お昼12:00出勤。退勤翌朝9:00。
朝礼にて当日のそれぞれに割り振られている予約状況の確認。注意事項の引き継ぎ。車両の準備。車の動作確認、車の清掃、必要な備品確認、ワックスがけ。車両の準備ができ次第、配車先に出発。ルートの確認など自身が行くお仕事の確認が何より重要になってきます。
朝の時点でお仕事に行く予定がない人は休憩できるスペースなどで待機。待機中は日々の情報の共有、研修中の方と実技研修をするなど、空いた時間で各々自由に過ごしています。お仕事が終わり帰社してから車両の清掃、必要な備品の補充。定時で退勤。この仕事はいつどこで何時に発生するかわかりません。いつでも出発できるように準備をして待機をしています。
ご遺体搬送の仕事がきついといわれる理由
体力面
ご遺体搬送は、体力的に厳しいと感じる方がいるのも事実です。故人様を車両にご乗車頂く際や、階段を使って搬送する場合など、力を使う場面が多くあります。また、移動中の緊張感や長時間の運転も体力を消耗させます。
しかし、近年では、遺体搬送の業務に特化した機器やサポートツールが普及しており、以前ほど体力を必要としない環境も整ってきています。例えば、専用のストレッチャーや昇降機などを使うことで、負担を軽減することが可能です。
精神面
ご遺体搬送は、精神的に負担がかかることもあります。故人様やご遺族と向き合う場面が多いため、時には心に大きな影響を受けることがあります。また、死に直面することが日常業務の一環となるため、感情のコントロールが必要となる場面も少なくありません。
ただし、職場ではメンタルヘルスケアに力を入れている企業が多く、業務中に感じたストレスや悩みを相談できる体制が整っています。心理的な負担を軽減しながら働けるよう、サポートが充実しています。
交代勤務
ご遺体搬送の仕事は24時間体制で行われることが多いため、交代制勤務が一般的です。昼夜問わず、緊急の搬送依頼があることから、夜勤や早朝勤務も発生します。このため、交代勤務のリズムに慣れるまでには時間がかかることもあります。
しかし、シフト制がしっかりと整備されており、休息時間が確保されている職場が多くあります。働き方のバランスを取りながら、無理なく続けられる環境が整っています。
こんなことができる
ご遺体搬送の仕事には多くのメリットややりがいがあります。まず、この仕事は人々にとって非常に意義深いものであり、ご遺族の心の支えとなる大切な役割を果たします。故人様を丁寧に送り届けることで、ご遺族から感謝の言葉をいただく場面も少なくありません。
また、未経験者でも始められるという点も大きな特徴です。専門的な資格は不要で、業務に必要なスキルや知識は、入社後の研修や実務を通じて習得できるため、異業種からの転職者でも活躍できる可能性があります。
さらに、チームでの仕事が多いため、仲間との連携が重要です。互いにサポートし合いながら業務を進めることで、信頼関係が深まり、充実感を感じられる環境です。交代制勤務や体力的な負担がある一方で、シフトによる柔軟な働き方や、定期的な休息が取れる点も魅力的です。
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阪神特殊自動車は創業1962年の歴史ある企業です。社員の平均年齢は業界の中では比較的若く、平均41.7歳です。未経験からの入職者も多く、84%の社員が未経験から活躍しています。業界経験者は車両専門の同業他社や葬儀社からの転職が多いです。
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福利厚生について
年間休日はシフトにもよりますが140日以上となっています。有給消化率も92%で旅行や通院、お子さんの行事で取得する社員が多いです。
社内研修も充実しており、「霊柩車・寝台車の車輌知識」「添乗指導」「マナー研修」等を学ぶ機会が設けられています。
ワークライフバランスにも力を入れており、年2回の健康診断や社員旅行も実施しています。24時間の対応の隔日勤務、拘束時間が長いシフトもありますが、その分しっかりと休日もあるので、心も身体もしっかりリフレッシュすることができます。
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社員の声
私達にとっての日常はお客様にとっては非日常の出来事です。そんな日々の中で、自分自身が故人様やご家族様にどれだけ寄り添ったサービスができるのか?来てくれた人が運転手さんで良かったありがとうと言ってもらえるように、人間として成長できる仕事だと思います。
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